ミャンマー産天然翡翠彫刻品&アクセサリー専門店 吉峰堂Kippodo きっぽうどう
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1、翡翠とは:

「翡翠」と通常呼ぶ石は、本ひすい、つまり硬玉であり、すべて北部ミャンマー、カチン州のモガウン近くのパカン地域、ウル川畔が唯一の商業的な産地です。

中国では翡翠を玉(ユウ)といい、約3,000年前の古い時代から種々の玉器に製作され、珍重されてきましたが、この古い玉は軟玉であって、翡翠である硬玉とは別種のものです。

「翡翠」とは実は水辺に住む小鳥のカワセミのことです。羽毛は緑色、腹は赤色、背から尾にかけて青色をしている美しい小鳥です。「翡」は赤色、「翠」は緑色の羽根を意味し、それらの色を持つ玉を翡翠玉と表しましたが、いつの間にか石名の玉が除かれて色石である翡翠が石名として残ったわけです。

実際に、翡翠(硬玉)は濃淡の緑色だけでなく、白色はもとより、黄色・橙色・橙赤色・赤色・青色・淡紫色・黒色など7色以上の色合いがあります。

英語のジェード(Jade)を翡翠と訳すことはよく知られていますが、誤解を生じやすいです。わが国で一般に翡翠というときはおもに本ひすい(硬玉)を指しますが、ジェードという場合には必ずしも一つの鉱物を意味せず、緑色半透明石、つまりグリーン・ストーンという広い意味を持っています。そして本ひすい(硬玉)であるジェダイト(Jadeite)と、軟玉であるネフライト(Nephrite)がともにジェードに属しています。

両者は同じ呼び名を持つように、ある場合には外観的な類似を見せますが、両者は別種の鉱物として、その特性値には明らかに差があります。そしてジェダイトはきわめて高く評価されるのに対して、ネフライトは通常その美しさが劣るために、それよりもずっと低い価値です。

「ジェダイト」は輝石鉱物に属し、硬玉といわれ、また区別を明確にするために、ひすい輝石という名称もしばしば用いられます。ネフライトよりも硬度が高く、そして屈折率・比重も大きいです。緑碧色で透明度がよく、鮮やかな色彩のものは高級なものとして、価値はきわめて高くなります。

「ネフライト」は角閃石鉱物に属し、硬度はジェダイトより低いですが強靭性が高いため、古い時代から最高の石器として用いられてきました。ネフライトの色調は、一般に葉緑色から暗緑色までにわたりますが、往々、黒色インクルージョンを含み、美しさの点でジェダイトに及ばず、また比較的各地に産し、その産出量も多いので価値はやや低くなります。



2、翡翠のA,B,C貨とは:

A貨は人工処理を一切していない真正の天然翡翠を指します。

B貨とC貨は材質的には真正の天然翡翠ですが、見た目を美しくするために人間が程度の異なる美化処理を行ったものです。

B貨はもともと透明度が低く、暗い色合いの翡翠を強酸で洗浄し不純物を取り除きます。そうすることで透明度を高め色合いを美しくすることができます。但し、強度が大きく損なわれるため、真空状態で樹脂類の硬化剤を注入し強度を高める必要があります。つまりB貨とは酸洗性膠注入翡翠といえます。B貨は強度が損なわれているため耐久性に欠陥があり、A貨と価格を比較することはできません。

C貨はさらに低いクラスの翡翠で、もともときれいな色をしておらず、見えている色は人工的に染色したものであり、安価です。



3、翡翠の色とは:


翡翠はケイ酸塩鉱物ですが、たとえば緑色(いわゆる翠)は、主に「クロム欠陥(←もともとの結晶構造に他の元素が入り込むことを欠陥形成といいます)」によってできます。蒼翠色は、「クロム欠陥+2価鉄欠陥」によると思われます。 紫は、「チタン欠陥」や「2価鉄欠陥」によるもので、黒っぽい色は、「炭素欠陥」と考えられます。 しかしこの格子欠陥(結晶の構造のことを格子と言い、その格子中にできるので、格子欠陥と称されます)による呈色は複雑な組み合わせで、複数の欠陥によって出来たりするので、色だけで欠陥元素を確実には言えません。概ね上述の元素(多くの場合、他元素の欠陥も入って)と色の関係となります。別の組み合わせでも近似色を呈色し得るので、簡単に言い切ることは難しいです。